ニュース&記者コラム

【記者コラム】岸田剛 近畿地区プロで2冠達成

 近畿地区プロ自転車競技大会が21日、奈良競輪で行われた。ケイリンは山田久徳(36=京都)、スプリントは中釜章成(26=大阪)、1㌔タイムトライアル(TT)は岸田剛(24=福井)が優勝。3人とも連覇を飾った。

 最もインパクトを残したのが岸田だ。1㌔TTは1分2秒770。3年前に現在ナショナルチームの寺崎浩平(29=福井)が出した1分3秒346の大会記録を更新した。さらにチームスプリントは小森貴大(33=福井)、脇本勇希(24=福井)、岸田で出場。1分1秒557の大会新記録で制した。

 2冠を達成した岸田は「(1㌔TTは)直前にスタンディングの練習をしたぐらいだったけど、自己ベストで大会新を出せて良かった」と笑顔で話した。昨年5月にデビューした121期。チャレンジでは1着を量産していたが3連続完全Vがなかなかできず、今年6月末のレインボーカップチャレンジファイナルでようやくA級2班に特別昇班した。7月からのA級1、2班戦は全て決勝進出。優勝は1回となっている。

 「今期はS級点を取れるように。決勝で逃げ切ることを目指しているけど難しいですね。S級に上がった時にA級とのギャップでやられることが多いと先輩から言われている。決勝こそ内容でと思っています」

 将来を見据え、S級のレベルに戸惑わないためにも、A級は逃げ切りVに重点を置いている。1年後、S級に上がっていて、来年の全プロの競技で上位に入ることができればGⅠ寛仁親王牌の出場権が手に入る。思えば13年前、師匠である脇本雄太(34=福井)がGⅠ初出場で決勝進出したのが寛仁親王牌だった。また福井からニューヒーローが誕生するか。今後の成長が楽しみだ。(亀田 克也)

KEIRINスポニチ ファン必見!
最新ニュース配信、ミッドナイト詳細予想、記者コラム、ガールズケイリンなど無料で見られる情報が満載。そのほか、お得なキャンペーンも。